ピルの副作用

ピルを服用し始めると、つわりに似た症状(軽度の吐き気、乳房の張りなど)や月経と月経の間に出血(不正性器出血)が現れることがあります。また、人によっては、ピルの種類によっては大人ニキビのような吹き出物が出るケースがあります。 軽度のものであれば、2~3ヶ月(2~3シート)飲み続けることによって治ってきます。 しかし、なかなか治まらない場合などは、ピルの種類を変えることによって治まることもありますし、それ以外の原因がある場合もあります。気になる場合は医師に相談してみて下さい。 最近、10代~20代前半の人工中絶だけではなく、性感染症(クラミジア、梅毒、HIVなど)が増加しています。ピルには、性感染症の予防効果は一切ありませんので、性感染症予防には、コンドームの併用で対処しましょう。

ピルの避妊効果が理解できても、薬を服用する事による副作用は心配です。ピルを利用する事によって起こる副作用についてしっかりと勉強しておきましょう。ピルはホルモン剤ですから、身体にに全く無害で、影響が無いとは言い切れません。しかし、長期的に服用する事が考えられますから、安全性を確立するための研究が行われています。その結果、ホルモンの量を出来るだけ少なくし、低用量ピルが利用されるようになりました。ピルの服用によって、妊娠時のホルモンバランスと同様の状態になります。その為、嘔吐、悪心、つわりなどが起こることがあります。しかし、この副作用は一時的なもので、ホルモンバランスが整ってくる2~3週間くらいで収まってきます。悪心や嘔吐はエストロゲンが優位に働いた時の影響で、胸が張るという不快感を覚える方もいます。逆にエストロゲンが少ない場合には、ピル服用中に出血が起こるときもあります。プロゲステロンが優位に働くと、体重の増加、脱力感、多毛などの副作用が起こります。これはプロゲステロンには男性化作用があるためだと考えられています。高用量ピルの場合には、心筋梗塞、高血圧、肝機能障害などの症状が出てきてしまう事があり、問題とされていましたが、低用量ピルが開発されてからは副作用は随分と少なくなりました。低用量ピルによる副作用や違和感は、ホルモンのバランスが一時的に崩れているために起こるためで、継続して生じるものではありません。また、ピルを継続して服用したからといって、不妊症になってしまう心配もありません。低用量ピルに含まれるホルモンは少ない量で配合されていますし、たとえ妊娠中に服用してしまっても自然と分泌されるホルモンの働きと同様のため、奇形児が生まれてしまうという事もほとんどありません。ピルを止めれば通常3ヵ月後には排卵が起こり、再び妊娠することも可能となります。

 

 

 

ピルの最も危険な副作用「血栓症」

ピルの副作用として最も危険なものは、血栓症です。 血栓症とは、一言で言うと「血管の中に出来た血の塊で血が詰まる」病気です。有名な「エコノミークラス症候群」も血栓症の一種です。

血栓症になる原理

ピルを飲むと何故血栓症になることがあるのでしょうか?それは、ピルを飲むと「体が妊娠中の状態になる」からです。妊娠すると、女性の体は出産時の出血に備えて、それまでは出血しにくくなるのです。つまり、血が固まりやすくなるということです。そのため、人によってはピルの服用が原因で血栓症になることがあります。

 

血栓症になりやすい体質とは

先ずは「血栓症になりやすい体質」とはどんなものなのでしょう?それはつまり「血がドロドロで固まりやすい体質」ということです。 以下に挙げるような方は一層注意しましょう。

・喫煙する人

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血中のコレステロールや脂肪酸を増加させることが知られています。 出来ることなら喫煙はやめた方がよろしいでしょう。

・アルコールや糖質をとり過ぎる人

血中の中性脂肪やコレステロール、糖分が高い上に、アルコールの利尿作用で脱水気味で、血液がドロドロになっている可能性が大きいと思います。 糖分を控えて、水分補給を心がけて体質改善を目指しましょう。

・ストレスが多い人

ストレスを感じると、血圧や血糖値が上昇するため、血栓が出来易くなります。 また、血液中には、血管が傷ついた時に血液を固めて止血する働きをするフィブリンという成分が含まれているのですが、ストレスを感じると、このフィブリンが過剰反応することが知られています。そのため、ストレスを感じると血が固まり易くなってしまうのですストレスは出来る限り解消するよう心がけましょう。

 

血栓症を防ぐ食事

血が固まりやすくなる要因を食事の分野で考えてみれば、「水分不足」と「中性脂肪の増加」「コレステロール過多」が考えられます。どれも血をドロドロにする原因 で、逆に血をサラサラにする食生活を意識すると、血栓症の予防になります。簡単に出来ることは「十分な水分補給」です。特に起床時は、寝汗などで体内の水分が減っている状態になっています。起きてすぐのコップ一杯の水を習慣にすることをおすすめします。運動後や、風邪などで発熱したあとなども、きちんと水分補給をするようにしましょう。逆に適さない飲み物は、ジュース、アルコール、コーヒーや紅茶などです。ジュースは糖分が多すぎです。アルコールとコーヒー、紅茶は、利尿作用が強すぎるといえます。また、血液をサラサラにするとされる食べ物は、トマト、ニンニク、青系の魚、海藻、キノコ類、緑黄色野菜、ネギ類、セロリ、大豆、豆腐、納豆、ヨーグルト、 酢、 リンゴです。 納豆とヨーグルトは相乗効果がありますのでお勧めです。

 

 

 

ピルのデメリット

「体重が増える」「副作用が不安」などの先入観から遠慮されがちですが、欧米では自分自身の意思で避妊をコントロールできるとして多くの女性に利用されています。しかし日本では保険適用外なので、月々の薬代が高くつきます。 また、体が慣れるまではめまい、むくみ、吐き気などの症状が出る場合があり、また、血栓症の可能性が高まります。
ピルの副作用は通常は2~3ヶ月で治まります。開発当時(約60年前)はピルに含まれるホルモン量が多く、副作用を引き起こす例もあったため、「副作用が怖い」というイメージがつく原因となりましたが、日本で認可された低用量のピルは、ホルモン量が低めに抑えられているため副作用の発生率もかなり低くなっています。服用開始1~2ヶ月は、下記のような副作用がでる場合があります。
吐き気、倦怠感、不正出血、頭痛、乳房の張り、などの副作用を訴える方もいますが、症状の多くは2~3ヶ月で治まってきます。体重が増えることを気にされる方が多いですが、ほとんどの女性は変化が見られません。むしろ、ピルを服用することにより体調がよくなり生理痛のストレスからくる過食がなくなり、ダイエット効果があったというケースもしばしばです。

 

服薬の禁忌事項

次の項目に当てはまる人は、ピルを服用することができません。医師と相談の上、服用できるかどうか判断してもらいましょう。
・35歳以上で1日15本以上タバコを喫う方
・血栓性静脈炎、肝塞栓またはその既住のある方
・乳癌、子宮体癌、子宮頸癌、子宮筋腫 または疑いがある
・脳血管、心血管系の異常のある方
・肝機能障害
・高血圧、血栓症、心筋梗塞にかかったことがある またその疑いがある
・糖尿病、高脂血症 、妊娠(または、その可能性)、授乳中の女性
・最近手術をした、また手術の予定のある方など